日本人一人の海外勤務、意外な理解者とは

働く

湾岸諸国の人事構造

 

会社の構造はこうだ。

 

産油国系男子である社長を筆頭に「アラブ勢」が経営層を占め、

管理職〜オフィスワークは「一般アラブ勢」「欧米勢」「その他の先進国勢」「昇進した新興国勢」が担い、

前線の労働力はインド、フィリピン、その他の新興国が担う。

 

我が社に限らず、外国人労働者が入り乱れる湾岸諸国において

地場企業の構造はだいたいこんな感じのはずだ。

(すべての固定化された階層をぶち抜いてくる優秀なインド人の存在もまた「あるある」だが)

 

我々日本人がカテゴライズされるのは「その他先進国」の部分となる。

 

というわけで、入ってみた。

 

日本人は珍しい

 

アラブには日本人が少ない。

 

ドバイは、中東・アラビア地域で

最大の日本人在住者数を誇る都市だが、

それでも約3,000人。

 

大抵は日本人社会のムラの中か、

エミレーツの機内でしか見かけない。

 

そんなレアな日本人が、

なんとオフィスに現れた!

 

私の入社は、そんな珍事であった。

 

我が社のドバイ事務所おいて、日本人社員は私ひとり。

日本の企業と取引をした経験は、未だにゼロ。

日本旅行の経験がある人もゼロ。

 

ナマの日本人と親しく関わったことがない人が大半のため、

興味深く色々と聞いてくれる人もいれば、

「それ差別ですよ?」な質問を自然にぶつけてくる人もいるし、

「それ50年くらい前の日本人像w」な笑える固定観念を持った人もいる。

 

テンプレ的な質問も、斜めからくる質問も、

最初はけっこう楽しいが、

徐々に面倒くさくなってくる(ごめんなさい)。

 

かといって上手なアシライ方法なんてものは、

あいにく持ち合わせていなかった。

 

好奇の目の的となり、ビッシバッシと好奇心の矢を受け続けることにちょっと疲れていた頃。

 

まったく思わぬところから理解者が現れた話をしたい。

 

日本慣れしたレバノン美女の正体

 

なんだ、このオーラ。

 

我が社には、やたら美人が多い部署がある。

彼女たちは普段レバノン支社にいるのだが、

その日はドバイまで出張に。

色んな意味で私には縁遠い部署なため、お会いするまでに間があった。

 

そのレバノン美女にもまた妙な質問をぶつけられるのかなーと覚悟していたら、

驚くべきことに大変ナチュラルなコミュニケーションをしてくださったのである。

(感動しすぎて尊敬語)

 

えっ。慣れてる。

 

なんで?

 

レバノン人でしょ?

 

レバノンって日本人もっっっっと少ないでしょ?

 

「今日のランチ・ボックスは寿司?」とか言わないの?

「ロボットはどうした?」とか言わないの…?

「本当に目が窪んでないのねぇ〜」とか言わないの…?

 

 

レバノン美女は言った。

「私、日本人と一緒に働いたことがあるわ」

 

(゜ロ゜)

 

「日本には、何度も行ったことがあるわ。大阪が好き」

 

(゜ロ゜)(゜ロ゜)

 

「アラブ人に囲まれて、こんなこと大変なんじゃない?」

 

(゜ロ゜)(゜ロ゜)(゜ロ゜)

 

その頃は、それなりにストレスを感じていたのか、

日本に実際に行ったことがある人、

本物の日本人と交流したことがある人、

日本人を物珍しそうな目で見ない人に出会えただけで、

 

ものすごく肩の力が抜けたのを覚えている。

 

彼女の正体は「元エミレーツCA」。

 

日本人の同僚がいたというのも、日本に何度も行ったというのも、納得の話だった。

 

美女はレバノンに帰っていったので縁遠くなってしまったが、

好奇心の的になることにちょっぴり疲れていたあの頃に、

思わぬところに理解者がいた。

あのとき包み込まれた安堵感を忘れられない。

 

 

今はというと

既に社内外の人々にだいぶ慣れられてしまい

もーちょっと興味もってほしいくらいである。

 

じゃぱにーずだよおぉぉ

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