なぜか英語が分からない
曲がりなりにも
英語をはじめとした言語を何年も勉強し
曲がりなりにも
英語を共通言語としてドバイの企業で働いているわけだが
それでもかなり頭を抱える問題が
英語が分からない問題。
「自分はこんなに英語ができなかっただろうか」
私の場合は、自分が発言する分にはいい。
自分が知ってる単語・文法で発言するのだから。
相手の言葉を聞くことが、難しい。
こちらが知らない単語はどれか、なんて相手は知ったこっちゃない。
英語が聞き取れない2つのパターン
徐々にわかってきたのだが
「英語が聞き取れない問題」には、2つのパターンがある。
(1)相手がペラペラすぎて分からない
(2)相手がなまっていて分からない
そう
「上手すぎ」と「下手すぎ」の両極端のパターンだ。
いちばん聞き取りが楽なのは、その中間。
「英語を外国語として学び、それなりに教育を受けた人が話す英語」
これがいちばんスムーズに感じる。
さて、(1)については仕方がない。
自分の実力がないだけだ。
こちらが恥をかきすてて
言い換えてもらったり、ゆっくり話してもらったりすればいい。
私にとって辛いのは(2)のパターンの方である。
なぜこちらの方が辛いかというと
そこが既に彼らの英語能力のテッペンなので
「言い換えてもら」ったり
「ゆっくり話してもら」ったりしたところで
それ以上こちらが分かる言語に変わりやしないからだ。
英語を勉強中の人に言いたい。
海外に行ったら「英語が下手な人=自分」であり
周囲はみんな自分より英語が喋れる人だと思っていないだろうか。
ぜんっっっぜん違うから。
英語を勉強中のあなたよりもずっと英語が苦手な人や、
「それ…半分は母国語を混ぜて喋っていないかい?」
というレベルの人が
ガンガン前線で戦っている。
高い教育を受けたお行儀のいい人たちとの関わりだけで完結する、
そんなおキレイな人生ならばともかく
こちらも自ら前線で戦っていれば
サバイバル!なインド人やアフリカ人などと
常々コミュニケーションを取っていかなくてはいけないのだ。
ドバイで苦労するインド英語
ドバイに来た日本人が最も苦労するのが
インド英語である。
インド人は、ドバイの人口の最大多数を占めるため、
インド人とのコミュニケーションを避けては通れない。
私は、数年を経てかなり慣れてきた感はあるが、
正直まだまだ相手によっては本当に本当に分からない。
いちばん辛いのは、
納品を担当している物流班のおじさんの英語が分からないこと。
重要な話をしている分、本当に誤解を避けたいので、つらい。
「英語を喋ってくれ!」と叫びたい。
(←ごめん)
分からない、と言ってる暇はない
そして、忘れてはいけないのが
ここドバイは多文化・多国籍社会であるということ。
インド人はインドなまり
フランス人はフランスなまり
レバノン人はレバノンなまり
中国人は中国なまり
それぞれ、好き勝手になまった英語を喋る。
意気揚々と、堂々と。
こっちが理解するのが当然と言わんばかりだ。
そして、ひとことで「なまり」と言っても様々で
・発音にクセがある場合
・それぞれの母国語の文法構造を引きずっている場合
・google翻訳のような直訳で、意味をなしていない場合
などなど
多種多様の変化球がぶんぶん飛び交う。
「もうさぁ、聞き取れない自分、別に悪くなくない?」と
逆に開き直りたくもなる。
しかし、モタモタしてる今この瞬間も、納期は迫る。
何を駆使してでも
コミュニケーションを成立させなくてはいけない。
「あいつがナマってるせいで〜」なんて言ってる暇はないのである。
月並みだが最終兵器は以下の通り。
・「Write it down!」書いてくれや
・「Text me!」メッセージ送ってこいや
・「Come to my desk!」直接会おうや
・「Let me talk to Mr. XXX」ほかの奴と電話かわれや
そんなところだ。
下手でもいい、わけじゃない
こういう話になると必ず
「インド人たちを見習って
ペラペラじゃなくても、なまりが強くても
海外に飛び出す勇気を持とう!」
という話が出る。
確かにその通りだ。
私だって全くもってペラペラじゃない。
TOEIC満点なんて持ってないし、英検1級なんて持ってない。
ちょっとナマりが混ざると聞き取れないし、
いざとなったらサバイバル英語だ。
でもね
いわゆる「一流」と呼ばれるような大きい企業さんや
政府や研究機関などのWell Educated な人たちは
結局は
なに人であっても
きれいな英語を話している。
そして、若い世代になればなるほど英語力は高い。
ご年配の世代と、
物心ついた頃から海外旅行や海外留学が一般的で、
YouTube等が普及している世代とでは、
英語力の伸びる速度が段違いなのは明白。
つまり、きれいな英語を話す人の割合は
今後どんどん増える一方なのだ。
その会話の流れに自然に参加していけないとき
ペラペラ勢に気を遣われているのがありありと分かるとき
自分がバカっぽく見えて、ツレに恥をかかせていそうに思えたとき
本当は然るべき参加者であっても「無理して来ちゃった部外者感」が出てしまったとき
ものすごい歯がゆさに襲われて
やっぱり、サバイバル英語で満足せずに
勉強しなきゃと思うんです。
コメント
インド英語の苦労話、私もドバイの多国籍企業務めの為よく分かります。😩
インド人でも本当に教養がある方は、いわゆる英米豪新南ア圏での英語に沿っコミュニケーションを取ることができますが、インド国内で教育を受けた教養層(大学院卒クラス)は古い英文法かつ、インド語族に基づいたフレーズを勝手に作ってしまうため、所謂英語圏のネイティブからしたら、英単語で書かれていることはわかるけど、言わんとする事が半分程度しか分からないことはよくあります。
実はこれは非常に一般的な問題で、英米企業でインド人とコミュニケーションが取れないとよく取り晒されるネタです。
欧州、米国圏はローコンテキストの言語文化、はたまたアジア人(アラブ人、インドサブコン、東洋人)はハイコンテキストのため、全く同じ言い回しをしても理解が異なるのです😂
私は足掛け10年ほど住んでいた英国からドバイへ移住してきたため、最初はインド人やフィリピン人のレイバー英語がさっぱりわからず、ドバイは英語圏と聞いてたのに。。。と2年ぐらいヘトヘトしてました😂 移住して五年近くになり、今では笑い事になりましたが。
逆にUAEローカルの若年層は英語圏>アラビア語だそうです。
長々長文失礼しました。
同性のドバイ一匹狼がいるのだなーと思って非常に嬉しくダラダラかきこみしてしまいまでぃた。
近しい境遇の方がいらっしゃるとは!!私も、とても嬉しいです。コメントくださり本当にありがとうございます。
いやぁ彼らの英語は、英語のはずなのに分からない、単語の意味は全て分かるのに文章の意味が分からない、意味が通じているのに意図が通じていない・・・本当に衝撃でした(笑)
今後ともジタバタ足掻いてまいりますので、どうぞ宜しくお願いいたします(^^)