ドバイの弊社で流行中の日本語

働く

社内に日本語を話す相手がいない

我が社には、日本人が私一人しかいないので、

日本語を話す相手がいない。

 

国籍ごちゃまぜオフィスにおいて、社内共通語は英語だ。

 

しかしたまには、母国語を喋りたい。

 

実は周囲には、

「出身国が異なっても母国語が通じる人がいる」

というパターンが散見するので、

そういうのがちょっと羨ましかったりする。

 

レバノン人とクエート人は、

アラビア語で会話してるし。

 

アメリカ人とカナダ人は、

英語で会話してるし。

 

インド人とパキスタン人は、

ヒンディー語とウルドゥー語でも通じるらしい。

 

単純に「いいなぁ〜」って思う。

 

そこで私が試みた戦略が

周囲に日本語を教えてしまえ」である。

 

日本語を話す人がいないなら、

日本語を教えてしまえばいいじゃない。

 

アラブ人に日本語を教えてみた結果

 

そんな私の思いつきの標的になっ(てしまっ)たのが、

常々「日本語を勉強したい」と言っていた

産油国系男子社長くん。

 

彼は4ヶ国語くらい話す、そこそこの語学オタクでもある。

仲間だ。

 

早速、彼のパソコンに、

日本語を一単語だけ書いたポストイット

毎朝1つずつ貼り付けてみた

 

ぺた。

ぺた。

 

毎朝、彼は

「Hahan, アサ means Sabah (morning) 」

「OK, シゴト, means Shugl(job/work)」

とか読み上げてはニコニコしている。

 

日本好きの社長くん。

嬉しそうだ。

 

しかしさっぱり覚えない

どうやら私の単語のセレクトは、彼の琴線に引っかからないらしい。

 

自ら覚えたい、と思った単語でなければ。。。

 

うぅむ。作戦失敗か。

 

特に覚えられないまま、

被害者たる彼のデスクには

日本語ポストイット・コレクションが溜まっていく(迷惑)。

 

そんなある日。

 

ついに彼が覚えたい日本語が出現したらしい。

 

アラブ人が覚えたい日本語

 

「How to say noisy in Japanese?」

(ノイジー、は日本語でなんて言うの?)

 

ちょっと待て。

なにそのセレクト。

 

まぁいいや。教えよう。

 

「・・・うるさい」

「U RU SA I ?」

「いえす、うるさい!」

「U RU SA I !! URUSAAAAAI !!」

 

なにかがツボにハマったらしい。

そして周囲のフィリピン人らも真似してくる。

 

「HAHAHA !! URUSAAAAAI !!」

「URUSAAAAI !!」

 

だからなんでその単語チョイス。

 

とりあえず日本語ちょっと流行った

 

ところで我が社には、

なかなかうるさいアメリカン女子がいる。

 

ロングの金髪をグリグリに巻いて肌を小麦色に焼き、常に態度は自信満々。

絵に描いたようなアメリカン・スクールカースト上位系の女子。

 

彼女はとにかく自身の行動を口に出し続けないとダメらしく、

ずっと口が動いているのだ。

 

「えーっとあのメールはMr.○○に返したっけ?フォルダフォルダ…あ、あった!そうね、アポイントだわ。来週の月曜日の午後のご都合はいかがで….うーん。ちょっと待って。コーヒー冷めたわ。おかわりしよー。よっこいしょ。ねーねー!…」

 

たまにいないだろうか、こういう人。

 

行動を周囲に逐一報告しながら1日を送る人。

ひとり言と、他者との会話とで、音量が変わらない人。

 

たまに声が聞こえなくなったと思ったら、

なにか作業に集中しているとき。

そんなときはヘッドホンで

好きな音楽を爆音で聴きながらノリノリで作業している。

 

彼女の声が聞こえずとも、

爆音のヘッドホンから音漏れがしているので、

結局うるさい

 

四六時中うるさい、

ということでキャラが成立している彼女。

 

そう、そこで産油国系男子の社長くんがあの言葉を使ったのである。

 

社長「・・・アナタ、ウルサーイ

金髪「イエース!アイム、ウルサーイ!!You know♪

 

いやいやYou know♪じゃない。

 

褒めてない。

認めてない。

 

「極東のエキゾチックな外国語というオブラート」に包んで、

婉曲的に、角が立たないように、

あなたにクレームをしているのだよ。

 

しかし相手は金髪ギャル。

そんな遠回しな配慮が通じる相手ではない。

 

レバノン「… Hey, what is “ウルサーイ”?」

私「It means NOISY.」

レバノン「Oh OK, yes, she is ウルサイ!hahaha」

加勢するレバノン人社員。

 

フィリピン「マダーム、ウルサーイ!」

なんか楽しそうなものにはとりあえず参加するフィリピン人社員。

 

「イエース、アナタ、ウルサーイ!!!」

 

産油国系男子と

金髪アメリカン女子と

レバノン人と

フィリピン人と

その他諸々の人間が

 

ドバイの中心でウルサイと叫ぶ。

 

なんだこれは。

 

とりあえず最近の我が社では

声に出してクレームしたい日本語「ウルサイ」が流行っている。

 

もちろん金髪は、今日もうるさい。

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