カタール断交、一般観光客に影響は?
2017年6月。
サウジアラビア、UAE(ドバイやアブダビ)、エジプト、バハレーンが、カタールに対して国交の断絶を宣言した。
それにより、政治はもちろんのこと、我々ビジネス方面もバッタバタしたのは前回お話しした通り。
では、観光についてはどうだろう?
今日はカタール断交の一般日本人観光客への影響について、書いていきたい。
(短期出張者含む)
ビザや入国審査に問題は?
国交の断絶によって、人、物、金、情報の動きに制限ができた。
断交した国同士では、自国民の引き揚げがされた。
では、日本人は・・・?
今まで通りビザが出るか?
入国に制限ができたのか?
という点に関しては、
一般の日本人は、まったく心配しなくていい。
そもそも、日本とカタールの関係は何も変わっていないので、日本から直接カタールに入るのは勿論まったく問題ない。
カタールへ入国した形跡がある人が、UAEに入国するのもOK。
入国スタンプどころか居住のビザがついていても、大丈夫。
逆もまた然りで、UAEへ入国した形跡のある人が、カタールへ入国するのもOK。
ドバイの居住ビザがついていても、大丈夫。
カタールからUAEへの入国も、UAEからカタールへの入国も、今まで通り、事前準備を何もせず、ふらっと入国審査に向かえばいいのだ。


要するに、ほんと心配いりません
大使館からも公式に大丈夫だとお知らせが出ているし、上記どのパターンも、自分や知人が何十回と実証済みだ。
逆に、ダメだった人を見たことがない。
(2019年7月現在)
必要以上にビビることはない。
しかも。
国交断絶以降はむしろ、カタールは外国人への門戸を開くことで活路を見出そうという方針のため、ビザが無料になったというウェルカムぶりである。(それまではアライバルでお金を払って入国していた)
なんにせよ、一般日本人にとっては「イスラエルの入国スタンプがあるとイランに入れない」だとか「イランの入国スタンプがあるとアメリカにESTAで入れずビザの取得が必要になる」だとか、そういう中東入国スタンプあるあるとは違い、身構える必要は何もない。
日本人以外の場合は、私の上司も、周囲の人々も、国交断絶当事国の国民でない限り、国交断絶当事国の在住で、国交断絶当事国の会社から発行された在住ビザをもったまま、UAE(ドバイ)とカタールを行き来している。
(例えばバーレーン人社員はカタール出張に行かなくなり、代わりにレバノン人社員がオマーン経由で飛ぶようになったりしている)
カタールへの入国ルート
きっとこれまでは、日本からカタールへ渡航する人の多くが、以下のどちらかのルートを辿っていたはずだ。
・カタール航空
成田発→ドーハ行(直行便)
・エミレーツ航空
成田・羽田・関空発→ドバイ乗換→ドーハ行
前者はもちろん今も問題なく飛んでいる。
問題は後者だ。
日本人で、カタールだけに旅行する人は極々少数だと思う。大概は、ドバイやアブダビといった有名観光地がメインで、カタールは次の目的地という人が多数派かと。
ビジネスマンの出張もそうだ。ドバイやアブダビに中東・アフリカ地域の統括拠点があり、そこに顔を出してからカタール支社を訪問する流れだろう。
それが、不便になってしまった。
ドバイとカタール両方に行きたい場合は、
ドバイへ来た後、一旦オマーンのマスカットに飛んで、マスカット発ドーハ行きに乗り換えてください。
帰りも同じルートを辿ればOK。
もちろん、このルート以外でも大丈夫だ。
カタールへ入りたければ、クエートから飛んでもいいし、イランから飛んでもいい。
要するに「断交した国以外から」アクセスすればいいだけの話である。
カタール旅行してみる?
カタールの首都ドーハ、上空より。砂地と超高層ビルの対比が産油国らしい。ビルが地表に生えたトゲトゲみたいだ。
というわけで、カタールへの入国ルートもビザも問題ないと分かったならば、次は「行ってみよう!」ですね。
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