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【中東ごはん】イエメン料理マンディ食べてみた

イエメン料理ドバイで遊ぶ

イエメン料理を食べてみたい

中東ごはんを食べるシリーズ!(いま開始した)

今回の挑戦はイエメン料理

 

イエメンは、ここ。

 

日本人にとっては、

あまり馴染みのない国であろう、

イエメン。

 

しかし、ここドバイには

イエメン料理の人気チェーン店だってある。

 

そんなイエメンごはんを初体験!

訪問したイエメン・レストラン

そもそも来店のきっかけは、店の前を歩いていたときに店員さんにクーポンをもらったことだ。

 

新規オープンしました!

イエメン料理です!

クーポンどうぞ!

是非いらしてくださいねー!

 

ふむふむ行ってみようじゃないか。

こちらイエメン料理レストランMARAHEB

UAEに7店舗を展開するチェーンらしい。

 

訪問したのはSheikh Zayed Road沿い

Financial Centre駅から徒歩3分ほど。

ネット上では

ドバイの食べログZomatoの口コミも

5点中 4.2点という高評価がついている。

店内はアラブ人でいっぱい

イエメンの首都サナアをイメージしたと思われる、かわいい壁が印象的な店内。

 

驚いたのは、客がアラブ人しかいなかったことだ。

しかも殆どが湾岸系

 

「いやいやドバイなんだからアラブでしょ」と思うなかれ。

ドバイは人口の過半数がインドパキスタン系とフィリピン系で占められる。

他にも欧米やロシア、アフリカ、中国、シルクロードのスタン系などなど多国籍の住民が混ざり合い、アラブでありながらアラブが少数派という街がドバイなのだ。

(しかもアラブも紐解けば、大陸系から湾岸系までごった混ぜ)

 

よって、アラブ人しかいない店内というのはかなり貴重な空間である。

わざわざこの店を選んできた人のみで構成された客層なのだろう。

女性客も5人ほど見かけたが、全員ムスリマで、アバヤ姿またはカラフルなヒジャブ姿。

目まで完全に隠すタイプの女性の姿もあった。

 

ということは。

つまり。

 

店内で髪を出している女は私だけという状況

 

アラウンド30年間、ほぼ髪を出して生活してきた私だが、なんだかハレンチな姿のような気がしてくる。

 

ガラス1枚を隔てた店外を見遣れば、欧米人が素肌を晒して歩いている、いつものドバイだ。

しかし店内はこの状況。

 

ここはドバイだが、何か濃い。

メニュー

差し出されたメニューはこんな感じ。

マンディ

マンディ

代表料理「マンディ」

注文したのが、こちら。

イエメンの有名な料理といえばマンディ

このチキンとごはんのセットである。

ぉおぉう、鶏が鶏の形をしている

 

奥の赤いジュースは、スイカのフレッシュジュース。

 

マンディは、イエメンの中でもハドラマウト地方の料理らしい。

ハドラマウトとか…世界史好きとしてはちょっとときめく名詞である。

 

本来は、床に座り、この金属製のお盆のような平皿から手で食べるものらしい。

実際、私のすぐ隣に座っていた黒ずくめのアラブ女性を含め、何人ものお客さんが素手で器用につまんで食べていた。

 

しかし私はスプーンでいただく。

ポロポロ系の米を指で掬って食べるのは訓練が要る。

 

肝心のお味は。

この上に乗っかってるチキンが美味しかった。

 

鶏の骨格に思いを馳せるなんて、日本ではケンタッキー・フライドチキンくらいでしかしなかったが、今日はマンディを食べながら骨と向き合う。

 

だって食べたいんだもの。

骨から肉をほじほじする。

 

ライスの方は、スパイス?か何かと炊かれており、私は食べられるけれど好みが分かれそうな感じ。

 

一緒に出てきたスープは私の口には合わなかった。

あれは何のスープなんだろう…?材料が全く想像できない味だった。

 

周囲のアラブ勢はモリモリ食べていたので、彼らの間ではオイシイにカテゴライズされる味なのだろう。

 

ぜんぶ珍しいわ、初体験だわで、

はぁー、ほへぇー、

という顔をしながら食べていると、

店員さんが寄ってきて、

フリーのソースの使い方を教えてくれた。

 

フレッシュトマトとハーブ、ほんの少しのチリでできたそのソースを、チキンとごはんにかけてみろという。

 

なるほど一気に印象が変わる。

ガッツリ系の重いフードが、爽やか系になった。

こうして雰囲気を変えながら、この量(山盛り)を食べ進むのだろう。

 

ふと気がつくと、店員さんたちがよく私の方をチラチラ気にしてくれているのが分かった。

まぁ確かに、周りにいくらでもシャレたレストランがあるのに、なぜか湾岸系アラブ人だらけのイエメン料理店に、平たい顔をしたアジアの小娘がやってきて、一人マンディと格闘しているのだ。

 

もしこれが東京の渋谷あたりで、上京した地元っ子ばかりが集う「秋田郷土料理の店」なんかに外国人のお姉さんが一人で現れ、「きりたんぽ プリーズ」とか言って、物珍しそうにモグモグしていたら、そりゃ私でも気になる。

 

なんだかんだと気にかけてもらいながらランチを楽しんだ。

 

けれど、やっぱりスープは味の意味で挫折。

ライスは量の意味で半分くらいで挫折した。

チキンは美味しくて食べきった。

骨になった。

 

マンディとスイカジュースで、45AED(約1,350円)なり。

ごちそうさまでした。

 

尚、別メニューにもトライしている。

イエメン

トマトのシチューみたいな料理。おいしかった。

石焼ビビンパの鍋みたいな器で、グツグツ熱い状態で運ばれて来た。

料理名は忘れた。

イエメンの現状

昨今は紛争が激しく、世界最悪の人道危機とも言われるイエメン。

有名でない国だからこそ、危機的状況に至っても窮状が世界に知られず歯がゆいイエメン。

 

超ざっくり言うと、政府側反政府勢力側に分かれ、それぞれのバックに大国がつき、代理戦争の様相を呈している。

 

ドバイ自身、UAE自身が、その惨劇の片棒を担いでいるわけで。

当事者としての意識はこの街の住人にどれほどあるのだろう。

 

イエメンの首都・サナアは美しい街だった。

行きたいなぁと思っているうちに、これである。

シリアのダマスカスも同様に、きれいだなぁ、行ってみたいなぁ、と思っているうちにブッ壊されてしまった。

 

そんなことを考えていたせいで、胸と胃袋がいっぱいな昼休みであった。

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