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海外勤務、不安な気持ちと戦う方法

海外勤務と不安中東ビジネス

海外勤務、自信がなくなったときの対処法

ミスしたとき。

力不足に焦ったとき。

受け流せるキャパを越えた意地悪や差別を受けたとき。

積み重ねた努力が無意味になったとき。

または何のきっかけもなく。

 

自信がなくなったり、

凹んだりすることはある。

 

日本勤務だろうと海外勤務だろうと、それは同じだ。

 

違うのは、対処法。

 

海外勤務の場合

ちょっと凹んでてさー、飲みたいから付き合ってー

とか言って呼び出せる友達が、日本在住時よりはどうしても少なくなる。

物理的な意味でも。

話題が通じるか?という意味でも。

 

時差の都合上、LINEも送れない。

ドバイの夜は日本の超ド深夜だ。

 

日本を含む世界各地で戦う誰しもが、それぞれ自分に合った方法で処置しているのだと思うのだけれど、私の場合はこんな感じの「処方箋」を自分に出していますよ、というお話。

処方箋1:数字で理詰めする

電卓

急に自信がなくなったときというのは大概、脳みその中身が右脳的に傾いている。

 

ふと冷静になってみて

「あぁ、感情が優位に立ってるなぁ」

と自覚できたら、

そんなときは左脳に出動要請。

 

とにかく数字で表現できる結果の記録を掘り返す。

 

例1)仕事で自信がなくなった

今まで何店舗を開いてきた?

UAEで何店舗?

サウジアラビアで何店舗?

自分が携わった店の売り上げは?

今まで外貨の収入を合計いくら稼いだ?

日本にいた頃より何割増?

 

よぉしゼロじゃないな?

だったら「なんにもできなぁ〜い」とかゴネる根拠はどこかね?数字で言ってみろ!あぁん!?

 

例2)生活で自信がなくなった

今まで何日この国に住んできた?

知人ゼロで渡航して、いまアドレス帳に何人いる?

何人の人にドバイ生活について頼られたことがある?

 

よぉしゼロじゃないな?

だったら「なんにもできなぁ〜い」とかゴネる根拠はどこかね?数字で言ってみろ!あぁん!?

 

簡単に言うとそんな感じ。

「がんばった」とか「たくさん」とかいう目分量ではなく、「XX回」「XX円」みたいな数字を突きつけるのがポイント。

 

右脳側の感情的な自分が

左脳側の論理的な自分を

支配してしまう前に。

 

急げ、急げ。

数字を揃えろ。

 

全員に効くかは分からないが、私の場合は、初期症状はこれで乗り切る。

処方箋2:「自分回復マニュアル」を作っておく

上記の数字という処方をしても

いや、そういうことじゃないんだよぉ

という状態まで症状が進行していた場合。

 

または、ミスしたわけでもない、

人から不当な扱いを受けてもいないのに、

ワケもなく自信がなくなったとき。

(要するに単純に元気がないとき)

 

「自分専用の回復マニュアル」を実行に移す。

 

私の場合は、以下のどれかを選んで処方を決行。

1つを選ぶこともあれば、組み合わせて処方することも。

  • ひたすら寝る。帰宅してから次の出社まで、入浴などの最低限の行動以外は全て中止、ひたすら寝る。
  • ケータイを切る。あらゆるコミュニケーションを断つ。
  • 海で昼寝する。
  • もがくな。やり過ごすだけでOK、と唱える。
  • 何かやらなくてはいけないときは、ひとつに絞り、それだけをやる。マルチタスク禁止。
  • 心に引っかかることを全部書き出す。仕事の不安、人生の悩み、現実的なTo do、買いたいもの、積ん読になっている本のタイトル、友達の誕生日プレゼント選ばなきゃ…事の大小を問わず、とにかく全てを文字にする。
  • 断捨離する。着なくなった服とか古い雑誌とか処分して爽快。
  • 大掃除レベルに隅々まで徹底的に掃除。(心理学的にも掃除は自己肯定感を上げる効果アリと証明されているらしい)
  • 娯楽系のマンガやエンタメ系Youtube(普段なら回避する「時間を無駄にする行為」)を楽しみまくる。
  • 美容院、マッサージ、ネイルサロン、まつげエクステなど美容サロンをハシゴ。
  • 多少高くても美味しいものを食べる。(一人でフラっとTOMOに行く)

これらを実行しているうちに、そのうち回復期に至ることが多い。

 

ポイントは、ガチ凹みする前に、前もってこういった「処方箋リスト」を作っておくことだ。

実際に凹んでしまってからでは、何が効くか考えている余裕はあんまりない。

 

人それぞれ「何が効くか」は違うと思う。

「頭が空っぽになるまで運動する」という人もいるし「サウナがいちばん」という人もいる。

私は一人になることで回復するタイプだが、人に囲まれることで回復する人も世の中にはいる。

 

他人の処方箋に惑わされず「自分には何が効くか」を把握してメモしておくと、いつかガチ凹みする日の自分を救えるかもしれない。

処方箋3:本を読もう。先人からの処方箋。

読書

「こんなとき、あの人ならどうするだろう」

「この程度のトラブルで凹んでいるのは自分くらいではないか?」

 

そんなときに効くのが読書。

 

自分とどこか共通点がある先人の本を選んで、ページを繰ろう。

 

例えば私の場合は

  • 新興国(発展途上国)で仕事をした人
  • 海外進出の「1人目」を担当してすったもんだした人
  • 海外の現場のことが日本側に伝わらない!と苦労した人

などの本を手に取った。

 

そうすると先人も案外、しょぼい自分と全く同じことで苦労していたりするものだ。

 

たとえば。

 

いざ現地に飛び込む前には「そんなのわざわざ警告されなくても分かる。超ありきたりなトラブルじゃん」「どーってことない」と思っていた些細な点が、実際に当事者になってみると、めちゃくちゃ強大なストレスとして襲いかかってきたとき。

 

ほかにも、「この程度のことで悩むなんてダサすぎない?/失礼すぎない?」と人に相談できず自己嫌悪に陥ってしまったとき。

 

そんなとき、同じ内容で先人たちも苦労している様子が本に書かれていたりすると、無闇やたらと自己否定感が募っていくのに歯止めをかけられたりするものだ。

 

最近いちばん効いたのがこれ。

ーーなにかが「できない」という経験がたくさんあった、ということです。

(中略)

人間は生きていれば、できることがどんどん増えていきます。

そうすると、今できることだけで何とか生きていこうとしがちです。

もちろん日本にいても、できないことはたくさん経験できますが、これが海外に出れば、もっと大きなスケールで経験することになるのです。

(中略)

重要なことは「不安定に慣れる」ということなのです。

『世界の壁は高くない』鳩山玲人

新興国だからこその、

原始的すぎるトラブル。

ありえない方向にブっとんだミス。

 

「なんでこんなショボいん?」

「こんなとこに苦労する意義ある?」

とストレスを感じつつも。

 

私いま「できない」と出会ってるんだと。

 

ふと、すったもんだしている自分を客観的に俯瞰する目線を取り戻せた瞬間だった。

 

そういう瞬間があるので、読書はなかなか効く。

最近「効いた」り「うわぁ共感!!」となった本たち↓

処方箋4:複数の仕事をしておく

卵

「卵はひとつの殻に盛るな」

という言葉がある。

 

一般的には株式投資なんかにおいて「リスクを分散させよ」という意味で使われるこの言葉。

心のより処に関しても同じことが言えると思う。

 

仕事でコケても友達がいる。

恋人と別れても仕事がある。

といったように。

 

今回ここで私が言いたいのは「仕事に関する自信のより所」も分散させることだ。

結論から言うと、複業はメンタル維持に効果があって超オススメ

 

最初は小さくてもいい。

100円でもいい。

なにか自分でやってみる。

サラリーマンとしての給料以外に、なにか収入を得てみる。

 

自分にとって仕事と呼べるものが3つあるとすれば、「仕事に関する自信」の出処も3箇所に分散させることができる。

 

たとえば。

 

勤務先でうまくいかないことが連続して凹んだけれど、帰宅してPCを開いたら、別の仕事のお客さんから「すっごく助かりました!ありがとうございました」とメールが入っている。

すると「あぁ、私にも人に感謝される仕事ができるんだ」って思える。

 

仕事に関する自信は、友人・恋人・家族からではなく、仕事でこそ補えるもの。

仕事Aがうまくいっていないときは、仕事Bから自信を補給して、仕事Aで結果を取り返すエネルギーにする。

 

仕事に関する自信の拠り所は、いろんな仕事に分散させる。

それが自信喪失に対するリスクヘッジになる。

 

けっこうオススメな対策です。

大なり小なり、お金も入るしね。

 

どこに住んでいてもできる副業のきっかけは、こういうところで探すことができる。

クラウドワークス

仕事が掲載されていて、自分ができそうな案件に応募するスタイル。

 

coconala.com

自分ができることを載せておくと、仕事の依頼が届くスタイル。

そんなわけで。

明日からも

まぁやってこーぜ。

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