超便利!ドバイの中華街ドラゴンマートを使い倒そう

ドラゴンマートビジネス

ドラゴンマートとは

中国

ドバイ郊外「インターナショナル・シティ」に、ドラゴンマートという中国企業の集まるモールがある。

 

予め断っておくと、ドラゴンマートは観光客が遊びに行って楽しいモールではない。

ドバイの在住者や商売人が使い倒すための、実用的な、道具としてのモールである。

 

ここは基本的には卸を目的としており(お店や企業が仕入れに来るところ)、ついでに小売もしているよ〜という場所なのだ。

 

メインは卸(BtoB)

小売はついで(BtoC)

取り扱い商品は、「モノと呼べるものなら全て」と言って過言ではない。

衣類、家具、寝具、家電、食器、スマホグッズ、工具、靴、バッグ、時計、ペット用品、化粧品、ボディケア、ヘアケア、衛生用品、介護用品、ガーデニング用品、噴水、梱包資材、紙類、店舗什器、照明、建築資材、カー用品、ダイエットマシン、おもちゃ、着ぐるみ、布、ガラス、縫製材料、文具…

 

とにかく、ありとあらゆるMade in Chinaがそこにある。

ドラゴンマート ドラゴンマート ドラゴンマート ドラゴンマート ドラゴンマート  ドラゴンマート

その規模は、中国の国外にある中華系モールとしては世界最大

建物は龍をかたどって細長い形をしており、全長1.2kmにも及ぶ。

その中に4,000とも言われる中華系企業のショップがひしめき合っている。

2016年には、既存の建物と並行する位置関係で、映画館やスーパーマーケットをも含む「ドラゴンマート2」も開業し、総店舗数は5,000に到達。さらにその規模を大きくしている。

 

ドラゴンマートはその全体がフリーゾーン(経済特区)である。

フリーゾーンでありながら小売もできる、というちょっと特殊な施設だ。

モールはNakheelというデベロッパーにより運営されており、テナント企業はNakheelを経由して場所を賃借し、営業ライセンスを取得する。開業当初のコンセプトとしては中国企業だけが入居できるというものだったが、昨今実際のところは中国人が名義貸し(サインだけ中国人)をして、実際はインド人やパキスタン人が経営しているようなショップも増えつつあるようだ。

中国商品の見本市

ドラゴンマート

ドラゴンマートの館内には、店舗、というよりブースと呼ぶ方がふさわしいような、小さなショップが肩を寄せ合って並んでいる。小さなところでは、ほんの3坪程度から。

 

なぜそんなに小さいかというと、ショップはショールーム(展示場所)に過ぎないからだ。

在庫はドラゴンマート裏手の倉庫、または中国本土からやってくる。

 

たとえば3坪程度の小さな家具屋さんに行き、そこで見つけたオフィス用チェアを「20脚ほしい」などと注文。すると、倉庫から20脚の椅子がガタゴト運び出されてきて「おい姉ちゃん、お前のトラックはどれだい?」となる。または「中国の工場から直送するよ。船便なら1ヶ月かかるが大丈夫かい?よぉし住所を書いてくれ」となるわけだ。

 

ドバイをはじめとした中東の人々は、ここにくれば安価な中国の中小メーカーさんと直接商談ができる。ここで商談をまとめ、商品は中国工場からドバイへ、またはそれぞれの指定する国や町へと直送される。ドラゴンマートはそういうプラットフォームなのだ。

ドラゴンマート

もちろん軽いものや小さいものは、その場で手元に在庫を置いているので、パッと買って帰ることができる。

実に多種多様なものがあって、ごちゃごちゃ混沌とした「発展途上国の市場歩き」の感があり、なかなか楽しい。

さすが中華系卸売市場、ドバイ市内のオシャレキラキラモールにはない、安価な(いわゆるチープな)ものがわちゃわちゃ見つかるので、安いもの目当て、またはちょっと変わったもの目当て?の一般消費者も多数訪れる

 

「痒い所に手が届く変な商品」はここに行けばだいたいある。

(廃盤になった旧型iPodの充電ケーブルが売ってたときは助かった)

 

楽しいのだが、ときどき卸売市場としての罠にかかる。

それがこちら↓

 

私「これかわいい〜。1ついくら?」

店員「1ダース?1カートン?1コンテナ?」

 

え、単位!笑

私「あの、1個…」

店員「1個?」

私「うん、1個」

店員「あー…バラ売りしてないんだよね..」

私「そっか、ごめん」

店員「1個の値段って、ないし。あげる。プレゼント」

やっほい!

 

ドラゴンマートあるある。

なんでも作れる!ドラゴンマートの賢い活用方法

どれほどの日本人にこの情報が活用されるのか全くもって未知数だが、せっかくなので書いておきたい。

ドラゴンマートの賢い活用方法は以下の通りだ。

中国工場へカスタマイズを注文

ドラゴンマートは、カスタマイズ商品、オリジナルグッズを大量に作るのに最適

なぜなら彼らは中国の工場に直結しているからだ。

 

ドラゴンマートとは、中国の中小メーカーの営業部社員がサンプルを持ってドバイにいるようなもの。

 

ドラゴンマートで見た商品や素材を気に入ったら、それをベースにオーダーすればいいのである。

品質は80点でいいから安く大量にモノが欲しいときは、もうめちゃくちゃ便利である。

 

企業さんなら紙袋とか、飲食店なら食器とか、ロゴを入れたりしたカスタマイズ商品を大量に注文したりするだろう。

そういう需要に対し「ドバイに工場がある会社は納品が速いけど、1ヶ月かかってもいいから安くしたい!」というときにぴったりなのだ。

全く同じことをAlibaba.comがやっているわけだが、ドラゴンマートならば素材の実物を見て触って確かめてから中国工場にオーダーできる。

同様に、こちらが作ってほしいものを「直接見せる」こともできる。(例:素材はコレ。なんていう名前の素材か分からないけど、コレ!同じので作れる?みたいな相談ができる)

新興国でモノをオーダーするときは、カタログなんぞを信用してはいけない。実物を見て、触って、ダメ出しをしてナンボである。痛い目に遭いたくなければ、そこの確認は手を抜いてはいけないポイントだ。

そういう意味で、直接モノを触りながらオーダーができるドラゴンマートはとっても便利。

ただし、小ロットの注文には応じないので、そこはご理解を。

素材を選んでその場で作ってもらう

ドラゴンマート

ドラゴンマートには「素材」を販売しているショップも多い。

例えば、衣類の布地、家具の布地、カーペット、人工芝などだ。

そういったお店は、まぁ在庫を持っているので、気に入った素材を見つけたら、作ってほしいものを相談し、その場でオーダーメイドすることができる。

 

自室の窓の寸法を測っていき、「この窓に合わせるカーテンを作りたい。素材はコレ!」と依頼をすれば、裏でインド人あたりのスタッフがジャカジャカ縫ってくれるのだ。搬入・設置も必要であれば、費用を別途支払おう。

 

家具の布地の張り替えとか。

床のカーペットを変えるとか。

欲しいものがどこで作れるのか分からないときは、ドラゴンマートで聞いてみよう

私はなんでか会社で使っている椅子の背もたれだけを持ってドラゴンマートに行き「これと同じもの作ってくれない?背もたれだけ」と家具用の布地屋を回ったら、すぐ作ってくれるおっちゃんが見つかり、「椅子の全体像を確認したい」とおっちゃんが希望したと思ったら、近くの家具屋が「同じ椅子うちで売ってるぜ」と見せてくれ、しあがった椅子の背面に「ロゴ入れたいんだけど」と言ったらまた別のショップのおっちゃんが出てきて速攻で印刷をしてくれた。

まるで商店街のようなコミュニティである。

 

超ハイクオリティは期待できないが、おっちゃんにあれこれ指示を出しながら、ザクっと仕上げてほしいときには、まぁとにかく便利である。

 

余談だが、電化製品が壊れたときはBur Dubai地区に行けばどうにかなるし、車が壊れたときはAl Qouz地区に行けばどうにかなる。そして何かを作りたいときはDragon Martだ。こういった下町エリアを使いこなせると、ドバイ生活がちょっと面白くなる。まったくキラキラしていない、汗臭い下町のおっちゃんたちの「おう、任せろや」の向こうに、ドバイの屋台骨は隠れている。

住宅地インターナショナル・シティ

インターナショナルシティ

International Cityのクラスター

ドラゴンマートは、インターナショナルシティー(International City)と呼ばれる住宅地の横にある。

インターナショナルシティーとは、デベロッパーNAKHEELによって開発された地域で、アパートの集合体なのだが、そのアパートの形が面白い。

 

クラスター(区画)ごとに特定の国のデザインになっているのだ。

 

例えば、ロシア・クラスターはロシア風のデザイン。

ペルシア・クラスターはペルシア(イラン)風のデザイン。

イタリア・クラスターはイタリア風のデザイン。

といった風に。

 

これが、インターナショナルシティーと言う地区名の由来になっている。

インターナショナルシティ

住民の変化と経済の変化

ドラゴンマートが立っているだけあって、中華系住人が比較的多いはずの、インターナショナルシティ。しかし近年はちょっと様子が変わってきたように感じる。

 

ドバイの中心部から離れてた郊外と言う立地条件のため、もともと比較的ここは家賃が安い。

それが、昨今の不況が相まって、安かった家賃がさらに下がり、最近はイン・パキ・バングラ系ブルーカラー労働者の住人の姿も多く見かけるようになったのだ。彼らの社宅予算の範疇におさまるまで、家賃が下がってしまったようなのだ。

離れてみると小ぎれいに見えるヨーロッパ風のアパートたちも、近くで見ると、2段ベッドをひと部屋にいくつも押し込んだような生活が垣間見れる。

彼らもきちんとしたアパートに住めるようになったんだね、と思うべきなのか、それともドバイの不況に危機感を抱くべきなのか。

 

もちろん全部が全部そうではないし、ドバイの中心部と同じ予算で、郊外で広いアパートに住みたい!といった希望の人には十分に選択肢になり得る地域ではある。が、住人の層と雰囲気がどんどん変貌していることに、ドバイ経済の移り変わりを感じざるを得ない。

中国食材スーパーが日本人に人気

なお、ドラゴンマートのそば、というだけあって、中華系食材屋さんも存在する。

温州超市という。私は店名の正しい読み方を未だに知らない。

日本人に馴染みの深いアジアの食材が多く取り揃えてられているとあって、ここを目的に訪れる日本人も多いのでメモしておこう。

(市内の日本食材屋・韓国食材屋とかでもまぁ事足りるとは思うんだけど…)

行き方

ドラゴンマートの場所はここ。

ドバイ市内から行く場合は車やタクシーを使おう。

バスも通っているが、時間がかかりすぎて、1日を消費してしまうのでオススメできない。

ドバイの中心地からは車で20〜30分ほど。

通勤・退勤ラッシュが激しい道路を通るので、朝と夕方は避けるのがベター。

 

 

ドバイビジネスを知る最初の一歩、オススメはこちら。

コメント

  1. マラハン より:

    はじめまして、ドバイ四年目の主婦です。子育てしながらの生活なので、ビジネス視点のドバイブログ、とっても新鮮で興味深いことばかりです!
    更新楽しみにしています、ドバイでは季節の変わり目ですがご自愛ください。

    • MonaBushra より:

      コメントありがとうございます!とっても嬉しいです。
      お役に立てそうな、そして面白がっていただけそうなビジネス情報を今後とも綴っていきたいと思います。
      どうぞ宜しくお願いいたします(^^)

  2. キヨ より:

    はじめまして、ドバイ在住2年目のキヨです。
    ブログ楽しく拝見しております。
    ドラゴンマートってそういうふうに成り立ってるんですね!!?知らなかったです。小さいお店が沢山あるだけかと思ってました。
    デイラのbaniyasのところの卸しと同じ感じでメインBtoBで、BtoCもちょっとやってるのは正に一緒だと思いました!
    そして且つオーダーも出来るんですね!!
    今度仕事で活用するのに検討したいと思います(。-_-。)

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