中東・ドバイの日本食材屋
ドバイには、日本人の生命線とも言える日本食材屋がいくつかある。
近隣の中東諸国には、
日本食材屋がない国もあるため、
ドバイのみならず中東全域の日本人の生命線とも言える大事な存在だ。
私も随分とお世話になっている。
Fujiya さん(http://deanstrading.com)
Wafiモールからほど近い路地にある。食べ物以外に食器なども充実。
グルメ屋さん(http://gurumeya.com)
Financial Centre駅からすぐ。並びには系列の和食店Bento-yaもある。
また、中国・韓国食材屋さんも我々に馴染み深い食材を多く取り扱う。
餃子、冷麺、豆腐、豆板醤、キムチなどなど。
馴染みある隣国の食材は、超異文化の中に身をおいては最早「ホーム」的な存在だ。
とても有難い。
そんなお店に、いつものごとく買い物に出かけた日のことだ。
「黒い液体の日本の調味料」をお探し?
お米やら味噌やらを購入し、レジで会計を済ませていると、
フィリピン人女性のお客さんが入店した。
(フィリピーナだということは、顔と服装と言葉から一瞬で判断できる)
彼女は商品の棚を見るでもなく、
レジに向かってきて、携帯を握りしめている。
明らかに「携帯に表示されている特定の何か」
について店員に訪ねたそうな様子だ。
こちらの会計が一通り済むと、案の定、
インド人らしき店員さんに携帯を見せて何か言っている。
「これ、ありますか?」
チラリと覗いてみる。
画像だ。
「お好み焼きソース」と書かれた日本の商品だ。
彼女にも、店員さんにも、そのパッケージが読めるわけがない。
外国語の書かれたボトルに入った黒い液体を、
醤油か麺つゆかとんかつソースかお好み焼きソースか、
はたまたポン酢かオイスターソースか、
彼女たちに初見の画像だけで見分けろというのは、
無理難題もいいところではないか。
見るに見かねて助け舟を出す。
「イッツ・オコノミ・ヤキ・ソース…」
インド人らしき店員さんが合点をし、商品の在庫を調べ始める。
フィリピーナの彼女は「あぁ日本人がいてよかった」と私に微笑む。
たこやきパーティーがしたい!
残念だが、その日、
その店に「お好み焼きソース」の在庫はなかった。
しょぼくれる彼女。
そこそこ遠くから来たという。
しかし、ないものは、ない。
もう1件、別の日本食材屋もあると言ったが、遠いという。
そこで彼女は作戦を変更した。
プランB:代用品を選んでもらおう
だって、ちょうど目の前に本物の日本人がいるではないか。
「私、今夜たこ焼きパーティーするの」
ん?たこ焼きパーティー?
略してタコパ。
フィリピーナって、タコパするの??
まぁ確かに、甘じょっぱい味はフィリピン人ウケが良さそうだが。
新鮮に驚く私を気にすることなく、調味料の棚を見つめる彼女。
「どれか代わりに使えるものはないかしら?」
それならばと、ある商品の中ではベストな選択肢だろうと
「ブルドッグ・とんかつソース」を選んでやった。
ついでにキューピー・マヨネーズも指し示すと
「キューピーはもう買ったわ!」
うむ。よろしい。
マヨネーズ、ではなく、キューピーと呼ぶところも大変よろしい。
そんなこんなで、ものすごく感謝され、
彼女は「ブルドッグ・とんかつソース」を抱えて
ウキウキと帰っていった。
しかし、私は聞きたかった。
フィリピンにはタコを食べる文化があるのか。
どこでタコ焼きを知ったのか。
タコ焼き器を持っているのか。
持っているなら誰がどこで入手したのか。
または代用品が存在するのか。
タコパのメンバーは全員フィリピン人なのか。
実は日本人のご主人の指示なのか。
あぁ、気になる。


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