ドバイモールでエステ受けながらインド人と戦った話

働く

ドバイモールでエステ受けてみた

 

そのとき私は週末を満喫していた。

The Dubai Mall(ドバイモール)内にある

フランス系デパートGaleries Lafayette(ギャラリー・ラファイエット)

で、のんびりエステを受けていたのだ。

 

私はギャラリー・ラファイエットのゴールドメンバーなので、

月に1回、無料で30分〜1時間程度の

簡単なフェイシャルトリートメントを受けることができる。

 

そのサービスは、

ギャラリー・ラファイエットに入居するコスメブランドによって提供されるもので、

今月は「クリニーク」または「資生堂」から選ぶことができた。

 

癒しのフィリピン女子に簡易ベットに寝かされ、

よだれかけみたいなケープを首に巻きつける。

(物理的に)顔に泥を塗られ、なんか揉み込まれ。

 

あぁ、なんて平和な週末。。。

 

ツヤツヤお肌になって、来週もまた頑張ろう。

 

のはずが。

ポケットの携帯が震えた。

 

「だって知らなかったんだもん」

 

電話の主は、今日、M社へ納品に行っているはずの、工場のおっちゃんだった。

嫌な予感がする。

フィリピン姉さんにことわり、泥フェイスのまま電話に出る。

 

私「ハロー?」

おっちゃん「マダーム!」

私「どうしたの?」

おっちゃん「マダムの言う通りの時間に納品に来てるんだが、現場の責任者に止められちまったよ」

私「なんで?」

おっちゃん「納品時間が違う。今は無理、明朝来いって」

私「おかしい!ちょっとそこで待ってて!」

 

私は、M社の担当者であるインドガール・S女史からの指定通りに、納品を手配した。

おっちゃんは私の指示に従い、その時間に納品に行った。

そしたらM社の現場の責任者に「今はダメ」と言われた…と。

 

なんだそりゃー

 

頭に「?」を100個くらい浮かべながら、

iPhoneを繰ってインドガール・S女史の電話番号を探す。

 

あ。iPhoneの画面に泥がのびてる。

そうだ、私のお顔は泥のままだ。

この顔で電話に出たら、そうなるわな。

 

悲しい。

 

エステティシャンのフィリピーナ姉さんは、

雰囲気を察して、先刻から一歩下がっている。

 

電話がつながる。

私「ハロー!」

S女史「ハロー?」

私「かくかくしかじか」

S女史「現場の人が、今の時間はダメって言ったの?」

私「そう。私のチームはSさんの指示通りの時間に行ってるワケだけど、なんでかな?」

S女史「そっかー、この時間はダメなのね。知らなかった

 

…!?!?!?

 

私「あの…私のチーム、いまおたくの搬入口に、納品物を持って、いるんだけど」

S女史「今ダメなんでしょ?明朝ならいいんでしょ?じゃぁ明朝来て」

私「だからそれはどういうことよ?」

S女史「この時間がダメだなんて、私は知らなかったわ。

大丈夫だと思って、あなたに納品時間の連絡をしたのよ。

知らなかったんだもの、どうしろっていうのよ?」

 

あぁ、なんか、いろいろ、だめだ。

 

あぁ、顔の泥が乾いていく。

ツヤツヤお肌になりに来たハズが、カピカピまっしぐらではないか。

 

S女史ではラチがあかない。

誰に相談したらいいんだろう。

 

そのときふと、M社でS女史と同じに部署に勤務するしゃかしゃか君が頭に浮かんだ。

 

同じくインド人のしゃかしゃか君とは、

別案件で一緒に仕事をしたことがあり、

とても信頼できる人だった。

 

そうだ彼にアドバイスを求めよう。

ちなみに彼の本名はしゃかしゃかではない

本当はもっと長くて難しいのだが、発音が複雑すぎて諦めた

(ごめん)

 

しゃかしゃか君の携帯番号を探す。

プルル…

しゃかしゃか「ハロー?」

私「ハロー!しゃかしゃかー!」

 

さすが信頼できる男・しゃかしゃか。

週末でも一発で出た。

 

私「かくかくしかじか」

しゃかしゃか「うーん、どうにかしてあげたいけど、この案件に僕は携わってないから、何も分からないんだ。

ごめんよ。Ms.Sがそんな様子なら、現場でダメって言ってるオヤジの方に直接交渉してみるんだね」

私「ありがと!そうする!」

 

このへんで、見るに見かねたフィリピーナ・エステティシャンが私の顔の泥を拭き上げにくる。

そうだね、もうカッピカピだね。

 

私は、納品に行ったおっちゃん経由で、現場責任者に電話をかける。

 

そっちを口説いて押し通すしかない。

 

ねばれ!そして押し通れ!

 

私「ハロー」(←こういうとき語尾に「!」とか付けないの大事。声は低めに設定だ

現場「ヘッローぅ?どつら様ぁ?」

 

あぁ、出た、インドなまり。

インド人の責任者か…

タフ・ネゴシエーターかなぁ…

 

私「かくかくしかじか」

現場「今は無理なんですよ」

私「当方は本日この時間にご指定をいただいております。指示メールのエビデンスもあります」

現場「そのメールの内容は間違っている、ということだ」

私「誤った内容の指示メールを送ってきたのはそちらですよね?」

現場「メールの内容がなんであれ、今はダメというのが事実だ。とにかく明朝またアレンジしてほしい」

私「納品はXX地域からアレンジしてるんですよ。

どんな距離か分かりますよね?

今から戻って、明日朝に来て、って簡単じゃないんですよ。

納品を再アレンジするコストはそちらが負ってくれますか」

現場「そのような対応はしていない。」

 

うんたら

かんたら

 

事態は動かない。

 

私は次なる作戦に出た。

プランB:事細かに説明して糸口を見つけてもらう

 

納品物はいつ、どこから、誰の指示で、誰のコスト負担で、誰が担当して手配されている。

納品物は、どんな大きさで、どんな重さで、どんな素材で、どんな管理が必要で、どんな人員が必要かー

 

ちまちま

こまこま

説明していった。

 

現場「うーん、その内容なら、今でも大丈夫かもしれん」

 

えっ。

 

現場「姉ちゃん、ちょっと待てっな」

 

おおっ?

 

数分後

 

現場「OK、いま納品していいよ」

なんだと?

現場「そのサイズなら大丈夫だよ。もっと大きいかと思ってた」

 

なんやねーーーーん!

 

おまいさん、

(エステの簡易ベッドにいる私と違って)現場にいるくせに、

納品物のサイズも見ずにダメとか言ってたんかーい!

 

結局そんなこんなで、無事に納品は行われた。

 

教訓:相手が断言口調でも、実はまだまだスキがある。諦めるな。

 

テンション上げて下げて

 

やっと一息ついて、再び横になる私。

ふと鏡に自分の姿が映る。

 

すっぴん。

ちょっと泥。

よだれかけみたいなケープ。

背景はドバイモール。

 

なんだこれ。。

 

フィリピン姉さんが施術を再開する。

やわからな泥が私の顔を包んでいく。

 

姉さん「お客様がテンション(緊張)を上げた分、私がテンションを取り除きますよ

 

こうして私の週末は、癒され度・プラマイゼロくらいで着地した。

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