ドバイでのお酒の買い方が変わった!
今年2019年、イスラム教の都市、ドバイでのお酒の買い方が変わった。
ドバイはイスラム教の都市なため、お酒に関して様々なルールやマナーがある。
その一方で、ドバイは国際都市でもある。
自国民は全人口の15%しかおらず、
世界各国からのExpats(働きに来る人)や旅行者で成り立っている都市である。
そんな大切な外国人たちに、より快適にドバイで暮らしてもらうために、様々な法律の変更に取り組んでいる。
今回アップデートが発表されたのが、お酒に関する法律だ。
どう変わったのか紹介したい。
観光客の場合
観光ビザで入国しているツーリストの場合。
パスポートだけ持ってお店に行けば、お酒を買うことができるようになった。
お店はパスポートの個人情報のページと、ビザ(入国スタンプ)のページのコピーをとる。
購入者は、自分が旅行客であること(在住者ではないこと)や、UAEのルールに従って飲酒をすることを約束する書類にサインすればOKだ。
お酒を購入できるお店は、
African + EasternまたはMMI。
ドバイ各地に支店があるので、検索してみよう。
(ドバイでは、この2つの店だけが酒類販売可能)
例えば、MMIの支店はココにある。
在住者の場合
在住者は「リカーライセンス」を持たないと、ドバイ市内で酒を購入することができない。
これが大前提だ。
そのリカーライセンスの取得方法が大幅変更。
とっても簡単になった。
必要な書類は
・Emirates IDのコピー
・パスポートのコピー
・VISAのコピー
・写真
のみ。
今までは、勤務先によるレターや、所得証明書が必要だったが、それらは不要になった。
とってもシンプル!
ライセンスの取得費用は270AED。
ドバイで公認された酒類販売店である
MMIまたはAfrican + Easternの
公式ホームページから申し込める。
お酒を購入できる場所
ドバイ市内
ここまでの文章に出てきた通り、ドバイでは、
MMIまたはAfrican + Easternというお店で
お酒を買うことができる。
この2つの会社のみが、ドバイ市内でお酒の販売を認められている。
支店はドバイ各地にたくさんあるので、お近くの店舗を探してみよう。
空港
旅行者の場合、ドバイに到着したら空港の免税店で購入して市内へ持ち込むのが、最も安く簡単な方法だ。
(※「出国」ではなく「到着」側にも免税店がある)
空港でビールを箱買いして、滞在先のホテルで飲む…というのが一般的。
Ajman首長国
在住者であれば、Ajman首長国の販売店に行くのがオススメ。
そちらはドバイとは状況が異なり、ライセンスなしでお酒を買うことが可能だ。
ちなみに私は以下のお店に行ったことがある。
ビールやワインなど世界中の酒が揃っているし、日本のお酒も、安価な焼酎から日本酒、梅酒まで、いろいろ扱っていて興味深かった。
もちろん割高だが。
買わずに飲むだけなら
ちなみに、「買う」ではなく「飲む」だけならば、ドバイの各地のホテル内レストランで可能。
年齢以外、特に資格は要らない。(21歳〜)
素敵なバーもいっぱいあるので探索してみよう。


ドバイの寛容さの中で
イスラム教の国でありながら、外国人を受け入れ経済を発展させるために、法律すらも変えるのがUAEであり、ドバイである。
一方で、疑問が常に私につきまとう。
これは寛容なのか?
それとも迎合なのか?
世界には「たとえ外国人であっても飲酒はダメ」という国がある中、外国人・異教徒の存在を前提として、異教徒も支障なく、イスラム教の国で生活できるよう設定されているドバイのシステムは驚くべきものだ。
ここは本来、イスラム教の街だ。
この柔軟さは「当たり前」ではない。
そのことは忘れないでいたい。
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