レバノン人上司とバーレーン出張に
レバノン人上司と、バーレーンのマナーマへ出張することになった。
エミレーツ航空でドバイから片道小一時間の旅である。
近い。
近すぎる。
上昇から、水平飛行になった途端、下降に入るようなもの。
GCC(湾岸)各国なんて、「海外」というよりも、日本でいう「都道府県」くらいの距離感だ。
アライバル・ビザの値段
バーレーンには、アライバル・ビザで入国可能。
ただし有料だ。
お値段は、
5BHD(約1,500円)(約50AED)
レバノン人上司より、
「ドバイの空港で、予め50AEDをバーレーンの通貨BHDに両替しておくように」
との指示があった。
バーレーン到着時の手続き所要時間を最短にするためだ。
バーレーンの空港にも両替所があるので、到着時にそこで両替してももちろん良いのだが、
入国審査に行列ができる前にサッサと通過したいので、予め両替しておくことに。
どうせドバイで飛行機を待っている時間はヒマなのだ。
バーレーンの入国審査にて
着陸後、入国審査に一緒に並んだ。
並んでいる間、入国審査の質問に対する解答例を伝授される。
「訪問先企業を聞かれたら、この社名を言え」
「渡航目的を聞かれたら、こう答えろ」
などなど。
そうこうしているうちに、上司の方が先にカウンターへ呼ばれた。
入国審査官と何やら言葉を交わしている。
どこへ行くのか?
目的は?
何日の滞在か?
帰国のフライトは?
滞在するホテルは?
などなど話していたようだ。
その後、ビザ代を支払い、
入国スタンプをついてもらい、通過。
次は私の番だ。
カウンターに向かい、
「Hello!」と言いながら、
ビザ代と日本国パスポートを出す。
審査官「どこへ行くの?」Where are you going?
私「ショッピングモール!」Shopping Malls!
スタンプばーん!
審査官「次の方!」Neeext!
以上。
私を待っていたレバノン人上司が、目を丸くしていた。
レバ「終わり!?」Done!?
私「イエス」Yeah.
レバ「質問なし?」No question from him?
私「どこ行くの?ショッピングモール!とだけ」
Just “Where are you going?”
So I said “Shopping Malls!”.
レバ「だけ??」That’s it??
私「イエス、この2単語しか発してませんw」
Yes, only these 2 words! “Shopping” “Malls”.
レバ「ヒュー…これが日本人か…」
Wow.. This Is Japanese…
ひゅぅっと、口笛をふかれた。
すまんね。
バーレーンで商談を
空港を出て、待機していた当社バーレーン支店の女性社員の車へ乗り込んだ。
この社員、実はバーレーン人男性と結婚したフィリピン人女性である。
なかなかやりおる。
さて、向かうはショッピングモール。
先ほどの入国審査官は、
浮かれたアジアの先進国の小娘が、
ブランド物なんかを買いに
ショッピングモールへ・・・
と思ったのかもしれないが、
モールはモールでも、
買い物ではなく商談に行くのだ。
バーレーンの首都、マナーマ各地の
ショッピングモール4件。
(そう、微塵も嘘はついていない)
次シーズンの新発売に伴う企画、
特設売場設置の交渉、
現行商品の値下げ調整、
競合商品との位置関係の交渉、
なんかをやっていった。
喋る相手は、8割インド人。
商談内容よりも、インド英語に疲れた。
関連


ドバイ(UAE)とバーレーンの商売の違い
バーレーンでの商談で面白かったのは、
バーレーンとドバイ(UAE)は、宗派が違うため、季節イベントが異なることだ。
バーレーンはシーア派(イランと同じ)。
UAEはスンナ派である。
間も無くやってくるムハッラム月10日。
スンナ派にとっては別に何でもない普通の日かもしれないが、
シーア派にとっては超絶大事な日である。
詳しくは後日みっちり語らせてもらうが、
今回ショッピングモール的には「営業日の日数カウント」に影響するので、
諸々確認しておきましょうねという感じ。
ラマダンやイードは全イスラム世界で共通だが、
シーアとスンナ、その他様々な宗派で異なる行事や、
地域によってはイスラムでありながら土着信仰を反映した特別な行事があったりする。
そんな発見ができるのも、ドバイ・UAEという1ヶ所に留まらず、多国を渡る面白さである。
バーレーン・マナーマおすすめホテル
宿泊したホテルは「The K hotel」というところ。
Booking.com の評価も8以上と良好。
人事総務のインド人が予約してくれた。
実際とてもキレイで広かったし、
食事ができる市街地からも近い。
おすすめです。
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